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Vol.6 15年の時を経た藍染の手織り綿

Vol.6 15年の時を経た藍染の手織り綿


20年来ムージュ作品を

楽しんでくださっているN様。

先日、散歩途中自由ヶ丘店に

お立ち寄りくださった折

この「藍染の手織綿ジャケット」を

お召しでした。


思わず

「生地の風合いがよくなりましたね。

ご本人様のスタイルに

馴染んでいらっしゃいますね。

素敵です!」

と、声をかけずにはいられませんでした。

悲しいかな私の手元には

こんなにいい手合いの生地は

もう影も形も残っておりません。


オーガニック栽培された綿を、

棘に刺されながら収穫し、

木の棒で叩いて種を取り出す。

綿を糸車で紡ぎ糸状にし、

藍染した後に機織り布にするという

スロースローな作業を経て

作られた生地です。




全てが機械化されている現代とは

真逆の世界と言えるでしょう。

だからこそ大切にしたいものって

あるんだよなぁと

しみじみ思うひと時でした。

N様がこの藍染ジャケットで

お出かけの際に見知らぬ方から

「手織りですよね?」と声をかけられることも

しばしばと伺いました。

共通の趣味を持った方と

服を通じて会話を楽しまれる。

笑顔になれるお手伝いが

できるのはありがたいことです。





心がある服は、

こうして話の種になり芽が出てご縁を結ぶ。

あっという間の20年でした。