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Vol.9 フレンチリネンをまとう

Vol.9 フレンチリネンをまとう

麻といえば、日本の夏には欠かせない素材。

麻の服の爽やかな着心地が、

お好きな方も多いと思います。

麻には種類があり、

よく耳にする「リネン」とは、

亜麻(あま、フラックス)という

アサ科の品種から得られる

植物繊維で出来た糸で織られた麻布です。





中でもヨーロッパリネンは、

世界最高品質だといわれています。

現在の主な産地はフランス北部や

ベルギーといった比較的寒い地域が中心です。

ヨーロッパ広しといえど、

亜麻が栽培出来る地域は限られています。

良質の亜麻を育てるためには、

地質が肥沃で、気候に激しい温度差がなく、

日照りと降雨が頻繁に繰り返され、

穏やかな風が吹く土地であることが大切な条件。


ヨーロッパリネンのふるさとは主に、

これらの条件が全て適う、

ノルマンディー地方を出発点に北フランス、

ベルギーを経てオランダに至るまでの、

海沿いのベルト地帯です。





今回ご紹介するブラウスは

ベルギーリネンの

リベコ・ラガエ社の生地を使いました。

リベコ・ラガエは

リネン生産のすべての過程において、

常に環境への負担の

最も少ない方法を採用しています。

ぜひ手にとって生地の風合いを

確かめてみてほしい素材の一つです。


リネンをはじめとした麻は、

コットンの4倍ともいわれる

非常に高い吸水率を誇る素材です。

吸水性だけでなく

通気性や発散性にも優れているため、

濡れてもすぐに乾くという特徴を持っています。

リネンの繊維は中が空洞で、

空洞部には空気が含まれています。

その空気が余分な熱を逃がすことで夏は涼しく、

冬は中の空気が熱を保持するために

温かく感じられます。





このように、リネンは

天然のサーモスタットのような性質を持ち、

通気性、保温性に優れています。

リネンは涼しげな見た目で

夏の素材だと思われている方も

多いかもしれませんが、

実は春夏秋冬一年を通して

使用することができる素材なのです。

長く着るほどにやわらかく

手放せなくなる作品です。